サッカーで宇宙開発という言葉を聞いたことはあるでしょうか。主にインターネット上やSNSを中心に使われる言葉であり、実際にピッチ上やテレビ中継では使われる用語ではありません。いわゆる俗っぽい言葉です。
サッカーやネットに詳しくなければ、全く意味がわからないであろう宇宙開発という言葉。どんな意味で使われ、どのようなときに使用される言葉なのかを解説していきます。
サッカーでの宇宙開発とは?
一見、サッカーとは何ら関係ない言葉のようにも感じますが、ネットやツイッター界隈ではポピュラーな言葉として知られています。意味は、シュートを大きくふかしてしまうこと。ゴールから外れて、天高く打ってしまう様子から「宇宙開発」と名付けられるようになりました。
つまりはひどいシュートと言い換えることができるでしょう。PKやゴール前でフリーのシーンなど、特に得点につながりうる決定的な場面でシュートをふかしてしまった場合に、揶揄する意味で「宇宙開発してしまった」と言われます。
ひどいシュートと上記で書きましたが、プロのトップレベルでもときに宇宙開発は起きてしまいます。なぜこのようなミスをプロが犯してしまうのでしょうか。
なぜ宇宙開発は起きるのか?
宇宙開発が起きる要因として外的な要因が挙げられます。例えば、芝の深さやピッチ上がスリッピーとなっているなど、適切な状況でなければ、ボールを蹴り上げてしまう可能性は上がります。特にPKやコーナーキックといったセットプレーはボールをしっかりとセットして蹴るだけに、ときにこの外的な要因によって宇宙開発は起きてしまうのです。
もうひとつが、精神的な要因です。決定的な場面やPKなど、過度のプレッシャーがかかると、力んでしまい通常のようなシュートを打つことができなくなる場合があります。実際、筆者はFWとして多くのシュートを放ってきましたが、宇宙開発や力んで逆にミートしきれなかったシュートなどは数多くあります。いずれにせよ精神的な余裕が大事となり、状況が切羽詰まっていると、宇宙開発を起こしてしまう可能性は高まるでしょう。
最後に、無回転シュートをFKで狙う際は宇宙開発と隣り合わせにあると言えるでしょう。無回転シュートはボールを押し出すように蹴り、ときにボールが空気抵抗の影響でぐんぐんと伸びていってしまうことがあります。その結果、ゴールのはるか上に外れ、宇宙開発となってしまうことがあるので、注意が必要です。とはいえ、無回転シュートは蹴った本人も狙いを定めることが難しいので、コントロールはほぼ不可能と言えます。
まとめ
今回は宇宙開発について解説してきました。サッカー経験者であれば、思わぬ宇宙開発をしてピッチ上で恥ずかしい思いをしたことが一度はあるでしょう。
得てして余裕があると起きないもので、経験上すでに点を取っている選手などはあまり起こさないミスでしょう。それほど精神的な要因によるものが大きく、その点を頭に入れつつ宇宙開発に気をつけてシュートを打ちましょう。