どうなるバイエルン。フリックの退任表明からナーゲルスマン就任まで

こんにちは、まつです。

今日は自分が好きなバイエルン・ミュンヘンについての徒然なる日記です。最近のバイエルンは監督人事でとても、とても大きな動きがあったのです。

■フリックの退任表明

先日、バイエルンではハンジ・フリック監督が今季限りでの退任希望を表明。それもヴォルフスブルク戦の試合直後のテレビインタビューで発言したのだから、クラブは「急に言うなよー」なんて怒りの声明を出す騒ぎとなりました。何を隠そう、フリックは昨シーズン3冠を達成した立役者。契約も2023年まで残しているとなれば、そんな気持ちも理解できないでもない。

ただし、フリックの言い分も十分に理解できるもの。パリ・サンジェルマンに敗れて準々決勝でチャンピオンズリーグからの敗退が決まり、メディアにリークされる前に選手たちに伝えたいとのことで、ヴォルフスブルク戦直後にセンセーショナルなコメントを残したのでした。何しろ、ドイツの『ビルト』紙はスクープを取ってくるという点では、国内随一。クラブ内で話していても、漏れてしまうなんてことはざらにあるのですから。

また、フリックがバイエルンという“ドイツの盟主”を離れたくなった理由は、様々あると言われています。ハサン・サリハミジッチSD(スポーツディレクター)と仲が悪いとか、クラブ首脳との軋轢や色々です。ただ、間違いなく言えるのはドイツ代表指揮官のポストが空きそうなのは影響しているはず。ヨアヒム・レーヴ現監督がEURO2020での退任を明かしており、今夏にはその座が空きます。長年、レーヴの右腕としてドイツ代表で仕事をしたフリックにとっては、きっと夢とも言える仕事だったんだろうなと。すでにドイツサッカー連盟とは接触が伝えられているし、ドイツ代表の新指揮官になることは既定路線でしょう。

なので、フリックのような優秀な指揮官がバイエルンからいなくなるのはとても寂しいことだけれど、チームに6つものタイトルをもたらしてくれたのだから、文句は言えないでしょうというのが個人的な意見です。

そして、ここからようやく本題です。

■ナーゲルスマン招聘

その優秀なフリックの後任となるのがユリアン・ナーゲルスマン。まだ33歳で、主将のマヌエル・ノイアー(35歳)よりも年下という若さ。もっとも、実績は十分です。28歳の若さで就任したホッフェンハイムを残留させて後に躍進させ、RBライプツィヒへとステップアップ。昨シーズンはチャンピオンズリーグベスト4に導く快挙を成し遂げました。

フリックは選手との対話を重んじるタイプでしたが、ナーゲルスマンのほうがよりシステマチックな印象。システムを細かく変えたり、戦術的に新しいものをもたらすことが期待できます。かつてジョゼップ・グアルディオラ監督が就任したときのようなワクワク感があります。時代の最先端を走る若手指揮官ですから。

最大の懸念は面倒なOB(クラブ首脳陣)との関係性。「監督としてだけではなく、人間的にも素晴らしい」と選手から評されたフリックでさえ、上層部との関係には手を焼いていました。ときに試合中の采配に口を出され、ときに不振をフォローしてくれなかったり、勝手に選手の退団を明言してしまったり…。それはそれは、フリックの心労も理解できます。

ましてやまだまだ若いナーゲルスマンです。ビッグクラブでの経験も乏しく、記者会見やインタビュー等で結構思ったことを言っちゃうときもあったりで、“上司”とのコミュニケーションは外野から見てても心配になります。

例えば、バイエルンの新監督就任が決まった直後、ライプツィヒでの会見で「バイエルンで指揮するのは魅力的。そんな機会を得られて嬉しく思う」なんて言うのは、お世話になったライプツィヒの上司に対して少し失礼に感じます。

もっとも、結果を出していれば問題はないでしょう。バイエルンよりはるかに戦力で劣るライプツィヒでリーグ戦2位、チャンピオンズリーグでもベスト4という結果を残しているのだから、さらに大きな戦力を持ったときにどうなるかというのは、一ファンとしては楽しみなところです。来季の戦いはどうなることでしょうか…。

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