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サッカーでのハイプレスとは?前からボールを奪いに行く大きな意味

サッカーでハイプレスという言葉を聞いたことはあるでしょうか。現代サッカーでは欠かせない戦術として知られていますが、意味や使い方などはサッカー経験者でなければうまく説明できないものでしょう。

そこで今回は生粋のハイプレス好きである筆者がハイプレスについて徹底解説。どのような意味を持ち、戦術として用いられるのかを説明していきます。

目次

ハイプレスとは?

サッカーでのハイプレスとは、その名の通り前からボールを奪いに行くことです。パスコースを消しつつ、ボールホルダーにプレッシャーをかけて前からどんどんと“はめて”いくことでハイプレスが完成します。

ハイプレスを行う際にはまずハイラインであることが求められます。前線のプレスをかける選手から後方のディフェンスラインまでが連動してコンパクトに保つ必要があるのです。そうすることで、パスで逃げられても常に高いインテンシティでプレスをかけることができ、ボールを奪取することができます。

ハイプレス最大のメリットは相手のゴール近くでボールを奪えること。ゴールまでの距離が短くなれば、少ないパス本数で得点する可能性が高まり、攻撃の成功率は飛躍的に高まります。ハイプレスの精度を高めることが結果的に得点力のアップにもつながるのです。

一方で、ハイプレスにはもちろんデメリットもあります。現代サッカーでは強力な攻撃戦術のひとつですが、前からどんどんとプレスをかける必要があるため、スタミナの消費が激しくなります。したがって90分間を通してハイプレスをかけ続けることはほぼ不可能。多くのチームが試合開始15分や後半開始直後など、限定的にハイプレスを採用しています。

ゲーゲンプレスとの違い

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2019-20シーズンにチャンピオンズリーグを制したバイエルン・ミュンヘンがハイプレスの使い手として知られました。当時の指揮官ハンジ・フリックはチームに運動量を求め、ほぼ90分間にわたって高い強度でのプレスを求めていました。そのため、高い位置でボールを奪うことも多く、ハイプレスがそのまま攻撃の破壊力にもつながっています。

しかし、ユルゲン・クロップ監督が率いたドルトムントリヴァプールのゲーゲンプレスとはやや異なります。同じくボールを奪取し、カウンターに移行することが目的の「プレス」ですが、ハイプレスは前からボールを奪いに行くもの。ゲーゲンプレスはボールを失った際の「即時奪回」です。つまりゲーゲンプレスはピッチ上のどこでも行われる可能性があり、失った瞬間からスタートされるものと言えます。ハイプレスはあくまでも相手がボールを持っているときの戦術と呼べるでしょう。

まとめ

今回はハイプレスについて解説してきました。攻撃力に自信のあるチームほど採用することが多く、見ていても気持ちのいいもの。しかし、実際に戦術として採用するとなるとハードルが高いだけに、チームで行う際には注意が必要でしょう。

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