個人参加のサッカーという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
個人参加といえば、個人フットサル(通称:個サル)がよく知られているかと思います。ふらっと個人で行って知らない人たちと一緒にボールを蹴ることができるのが個サルの魅力のひとつ。簡単に言えば、それのサッカー版こそ個人参加サッカーです。
偉そうに説明しようとしていますが、かく言う僕も「個人参加サッカー」なるものがあることを知ったのは最近のこと。社会人チームやサークルに入らなければ、社会人になって東京でサッカーをするのは難しいと考えていました。ですが、東京には案外サッカーをできる場所、グラウンドが数多く存在しています。
では、実際に個人参加のサッカーがどのようなものか、そしてどのようにすれば参加することができるのかを紹介していきたいと思います。
個人参加サッカーとは?
元々は生粋の“個サラー”(個人フットサルプレーヤー)だった僕。ですが、学生時代はずっとサッカーをプレーしており、フットサルに物足りなさを感じていたこともあって、住んでいる東京23区内でサッカーをできる場所はないかと探したのが、個人参加サッカーに出会ったきっかけです。
そこで見つけたのがLaBOLA(ラボーラ)というサイト。スポーツ仲間を見つけるための掲示板のようなサイトで、株式会社ラクシーズが運営しているSNSのひとつです。ここではサッカーだけではなく、フットサルや野球、テニスといったスポーツの募集情報が掲載されています。
ラボーラで自分の予定に合った募集情報に応募し、メッセージのやり取りをして承認を受ければ、東京でも気軽にサッカーに参加することができます。その際には集合場所や諸注意などが記載されているので、必ずチェックしてから応募するようにしましょう。
個人参加サッカーには2パターン
個人参加のサッカーには2パターンがあります。
- ひとつは個サルと同じように、多くの個人プレーヤーを集めてサッカーを開催する場合。この場合では、30人ほど集めて11対11をやりつつ、休憩中の人が審判などを務めます。チーム分けはランダムで、ビブスやユニフォームの色で区別することになるので、募集要項をチェックして会場へと向かいましょう。
- そして、もうひとつは社会人チーム(もしくはサークル・団体)が助っ人を募集しているパターン。この場合はすでにできあがっているチームに個人として助っ人で練習試合などに参加し、サッカーをプレーすることになります。少なくともその日はチームのみんなと仲間として一緒にプレーすることになるので、積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
いずれの場合もお金の支払いは先に済ませるのが吉(※無料の募集もあります)。個人参加サッカーはフットサルよりも安いのが特徴で、500~1500円程度に設定されています。
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東京で個人参加サッカーができる場所は?
では、実際に個人参加のサッカーが開催されている場所はどこがあるのでしょうか。東京でも数多くあるはずですが、今回は僕が行ったことがある場所を中心に解説していきます。(※詳細はリンクを要確認)
落合中央公園
東京都新宿区にある落合中央公園。車で行くことは難しいですが、駐輪スペースがあるため、自転車やバイクで気軽に訪れることができます。下落合駅が最寄り駅となっています。野球場として使用されることもあるため、一部土で滑りやすい箇所があるのが難点。また、通常のサッカーグラウンドよりも少し狭めのものとなっています。
小石川運動場
東京都文京区にある小石川運動場。東京ドームのすぐ近くにあり、後楽園駅や飯田橋駅からすぐと、立地は抜群です。グラウンドの大きさ、ピッチコンディションも申し分はありません。ただし、都心にありすぎるため、大きな声を出すことが禁じられており、大盛りあがりしていると、すぐに管理人の方に注意されます(笑)。
奥戸総合スポーツセンター
東京都葛飾区にある奥戸総合スポーツセンター。まだ僕も一度しか行ったことがないのですが、郊外ということもあり、駐車場・駐輪場などもしっかりと完備されています。グラウンドも広く、芝の状況も非常に良いもので、施設自体が「新しいのかな」と感じさせました。周りがぐるっと陸上トラックになっているので、ボールが外へ出た際に取りに行くのが少し大変ということくらいが難点でしょう。
水元総合スポーツセンター
東京都葛飾区にある水元総合スポーツセンター。サッカー場以外にもプールや武道場など様々な施設があることも大きな特徴です。こちらも駐輪場・駐輪場がしっかりと完備されています。大きさやグラウンド以外の環境も秀でている一方、グラウンドの水はけはそこまで良くないため、雨が降ったときにはボールが止まる傾向もあります。
新砂運動場
東京都江東区にある新砂運動場。やはりここの最大の特徴はグラウンドが多いこと。サッカーができる場所が3面以上あります。加えてどのグラウンドも大きさは十分で、思い切りサッカーを楽しめます。駐輪場・駐輪場もある他、シャトルバスなども駅から出ており、アクセスも申し分はありません。強いて問題点を挙げれば、駐輪場から施設まで少し距離があること。スロープを5分ほど上った先にグラウンドやクラブハウスなどが待ち構えています。
初めての個人参加
僕が初めて個人参加のサッカーに飛び込んだのは2020年7月のこと。その時は上記の2パターンのうちの後者でした。つまり、社会人チームとして活動しているチームの助っ人として加わることになりました。
サッカーはしたいけど、すこぶるコミュ障の僕。不安だらけで会場入りしましたが、行ってみればそこは同じサッカー仲間。最初こそコミュニケーションは非常にぎこちない感じでしたが、一緒にボールを蹴っているうちに打ち解けていきました。知らない人であっても、その日は練習試合でチームメイトとして一緒にプレーすることがプラスに働いたんだと思います。
僕のポジションはFWなのですが、その日はゴールも取れたことで初対面の皆さんからも祝福を受けて大満足で帰宅。「やっぱサッカーっていいな」と思い、現在も個人参加サッカーに没頭しているところです。
まとめ
今回は個人参加サッカーについて説明してきました。僕は最初助っ人としてチームに参加しましたが、現在は2パターンの前者で個人参加サッカーを楽しんでいます。つまり参加している人たち全員が基本的には知らない人同士ということです。
その場合、個人同士が皆初対面であることが大半なので、参加するハードルも幾分低いように感じます。僕のようなコミュニケーション能力が残念な人でも、個サル感覚でふらっと参加することができるのではないでしょうか。サッカーから遠ざかっている人も案外気軽にプレーできる環境が近所にあったりもするので、チェックしてみましょう。