サッカーで「ラインを上げる」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。守備陣にとって“合言葉”でもありますが、サッカー経験者でなければ意味のわからない言葉かもしれません。
そこで今回はラインを上げる(ラインアップ)の意味について解説。なぜサッカーにおいてラインを上げる必要があるのか、その必要性について説明していきます。
ラインを上げるとは?
そもそもラインを上げるとはどのような意味でしょうか。
ラインとはディフェンスライン(最終ライン)のこと。DF4人、もしくは3人の選手が揃えて前進し、ディフェンスラインを押し上げることを「ラインを上げる」といいます。主に真ん中の選手がリーダーシップをとって、上げるべきタイミングで声をかけ、最終ラインを引き上げることになります。
なぜラインを上げる必要があるのか?
ラインを上げていき、ハイラインとすることでチーム全体がコンパクトとなり、スペースをなくすことができます。したがって相手選手にプレスをかけることが容易となり、結果的にボールを奪いやすくなります。
さらに、ラインを上げれば相手FWもオフサイドになることを避けるため、下がりざるを得なくなります。必然的にゴールから離れることとなり、得点のチャンスを限定的にすることもできます。
もちろん、不用意にラインを上げてしまえばピンチを招くこともあります。ディフェンスラインの選手がばらばらになった状態でラインを上げると、ラインブレイクされる危険性が高まります。裏にスペースができた状態で、しかもオフサイドを取れると思って破られてしまえば、一気に決定的なピンチとなってしまいます。そのため、ディフェンスラインの選手は全員が意思疎通をして、揃ってラインを上げる必要があるのです。
まとめ
今回はラインを上げるということについて解説してきました。幼少時代からDFの選手は「ラインを上げろ」という言葉は幾度となく口にしてきたはずです。実際、僕の所属していたサッカーチームでもDFの選手はコーチに耳にたこができるほど言われていました。
それほどサッカーでは欠かせない基本的な戦術なので、その意味や必要性などをあらかじめて理解し、説明できるようにしておきましょう。